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ポリビオスの『歴史』

史料集
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概要

『歴史』は、紀元前2世紀のギリシアの政治家兼歴史家、ポリビオスによって書かれました。

全40巻にわたるこの作品は、ローマが地中海世界でどのようにして支配的な力となったかを詳細に解説しています。

歴史的背景

ポリビオスは、紀元前168年のローマとの戦いで敗れたギリシアの貴族です。

ローマに捕らえられた彼は、そこでの生活の中で、ローマがどのようにして短期間でその支配地域を広げたのか、その歴史に魅了されました。

文化的背景

ポリビオスは、ローマのスキピオ家と親しく交流し、彼らのもとでローマ軍に同行してポエニ戦争によってカルタゴの滅亡を目の当たりにしました。

この体験は、彼の歴史に対する見方に深い影響を与えました。

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主な登場人物

ポリビオス:著者であり、ギリシアの歴史家。

スキピオ:ローマの将軍であり、ポリビオスの友人

ハンニバル:カルタゴの将軍であり、第二次ポエニ戦争の主要な人物

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著書の内容

第一次ポエニ戦争

第一次ポエニ戦争は紀元前264年から紀元前241年にかけてローマとカルタゴの間で行われ、シチリア島の支配権を巡って争われました。。

第二次ポエニ戦争

第二次ポエニ戦争は紀元前218年から紀元前201年にかけて行われ、ハンニバルがアルプスを越えてローマに侵入したことで知られています。

最終的にローマが勝利を収め、カルタゴは甚大な損害を被りました。

第三次ポエニ戦争

第三次ポエニ戦争は紀元前149年から紀元前146年にかけて行われ、ローマはカルタゴを徹底的に打ち破りました。

結果として、カルタゴはローマの支配に屈しました。

第三次マケドニア戦争


第三次マケドニア戦争は紀元前171年から紀元前168年にかけて行われ、ローマはマケドニア王国に勝利しました。

この勝利により、ローマはギリシャ全土の支配者となりました。

政体循環論

ポリビオスは政体の循環理論を提唱しました。

彼は君主制、専制、貴族制、寡頭制、民主制、そして衆愚政治が繰り返される過程を示し、ローマの隆盛と衰退を予測しました。

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まとめ

ポリビオスの『歴史』は、ローマ帝国の興亡を追った作品で、政体循環論というユニークな視点を提供しています。

この理論は、後世の歴史家や政治思想に大きな影響を与えました。

この著作を通じて、ローマの政治的変遷や発展を深く理解することができます。

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