起源と概要
オリンピアの祭典(古代オリンピック)は、紀元前776年に古代ギリシアのエリス地方にあるオリンピアで始まりました。
オリンピアの祭典はゼウス神の聖地であり、オリンピア競技はゼウス神に捧げる競技祭として始まったとされています。
この競技会は4年ごとに開催され、ギリシア中のポリスから選手が参加する祭典競技でした。
オリンピアの祭典は、ギリシア人の間で格別に神聖視され、大会の期間およびそれに先立つ移動の期間、合計3ヶ月ほどをオリュンピア祭のための休戦するほど重要視していました。
競技者はギリシア人の血筋を持ち、罪を犯した者は参加できませんでした。
オリンピックの起源には諸説ありますが、一つはギリシア神話に登場する英雄たちが競技会を行ったという説です。
また、王がアポロンの神託を受けて競技会を復活させたという伝説もあります。
競技内容
オリンピアの祭典では様々な競技がおこなわれました。
勝者にはオリーブの冠やオリーブ油などが授与されました
参加資格と特徴
参加資格
選手・・・ギリシア人の血筋を持ち、罪を犯したことのない男性
観戦・・・ギリシア市民の男性
特徴
オリンピアの祭典では、選手たちは裸体で競技を行っていました。
現代のようなユニフォームはなく、裸体での競技は古代ギリシア文化において特別な意味を持ち、神聖視されていたんです。
●女性の扱い
女性はというと、オリンピアの祭典に参加できないだけでなく、観戦すらできませんでした。
一説によれば「未婚の女性は観戦してもよい」とも言われていましたが、なんせオリンピアに出場している男性は選手や監督ともに素っ裸で競技をしていたため、女性まで裸で観戦することは考えにくかったでしょう。
しかし、実際には女性がオリンピアを見に行くこともありました。
ですが女性がオリンピアを見に行った場合、恐ろしい罰則が定められていました。見つかると「見にきていた女性を崖から突き落とす」という過酷な処罰がおこなわれたと言われています。
神への祭典で「女人禁制」だったんですね。
また、女性だけのオリンピアも開催されていました。この女性だけのオリンピックは「ヘライア祭」と呼ばれ、未婚の女性が参加できました。
この祭りでは160メートルの短距離走などが行われ、優勝者には生贄の牛とオリーブの冠が与えられました。
近代オリンピックとの比較
では現代でおこなわれているオリンピックとは何が違うでしょうか。
近代オリンピックの起源
近代オリンピックは、フランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵によって1896年にソルボンヌ大学で行った講演で提唱されました。
彼は古代ギリシアで4年に1回行われていたオリンピアの競技大会を復興しようと呼びかけました。
この提案に世界の国々が賛同し、古代オリンピックの終焉から1500年の時を経て、近代オリンピック競技大会が誕生しました
古代オリンピックと近代オリンピックの比較
それぞれの特徴をまとめると以下の通りです。
まとめ
今回はオリンピアの祭典(古代オリンピック)について解説しました。
オリンピアの祭典(古代オリンピック)はギリシア人の忍耐力、技術、結束の証でした。
近代オリンピックを見る際に、私たちを過去につなげる古代のルーツを思い出しながらみていきましょう!
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