[1-5.1]南北アメリカの先住民

1-5.南北アメリカ文明

世界史を手軽に学びたい方に向けて授業形式でブログ記事を書いています。このブログから世界史を深めてくれると嬉しいです。「問い」の設定や記事の最後にはパワーポイントもダウンロードできます!それではスタンダード世界史探究をどうぞ!

※1記事で教科書0.5~1ページほどの文量です。実際の授業は記事複数分に相当すると思いますので、MQ、SQの設定などは各自で自由にアレンジしてください。

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はじめに

グシャケン
グシャケン

前回はこのような内容でした。

グシャケン
グシャケン

今回は新たに古代の南北アメリカ文明について授業をやっていきます。

みなさんはこの文明には馴染みが薄いと思っているかもしれませんが、実は普段の生活から古代アメリカ文明から普及したあるものを使っているんですよ

それではみていきましょう!

MQ:中南米の先住民文化は現在の生活にどのような影響をあたえているか?

今回の時代はここです!

出典:『詳説世界史研究』山川出版社
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南北アメリカの先住民

現在の北アメリカにある、アメリカ合衆国などには白人や黒人の方が多くいらっしゃいます。南アメリカにはラテン系の方も多く住んでいます。

しかし、これらの人々はどれもアメリカ大陸の先住民ではないんです。ほとんどが16世紀以降にアメリカ大陸が発見された後に、移民や奴隷労働者として入ってきた人たちなんです。

ではその前に先住民はいたんでしょうか?

はい、ちゃんといらっしゃました。その歴史をたどると約1万年以上前にさかのぼります。

当時、世界は氷河期でした。なので、現在は海になっているベーリング海峡がユーラシア大陸と陸続きだったので、モンゴロイド(黄色人種)系の人々がアメリカ大陸に渡って定着したといわれています。

モンゴロイド・・・黄色人種。アジア系など

コーカソイド・・・白人

ネグロイド・・・黒人

ベーリング海峡

これらの人々は大航海時代にやってきたヨーロッパ人から「インディオ」や「インディアン」と呼ばれます。現在では差別的な呼び方だとして先住民は「ネイティブアメリカン」と呼ばれるようになっています。

インディオ・・・中南米の先住民

インディアン・・・北米の先住民

SQ:なぜ先住民は「インディオ」や「インディアン」と呼ばれたのか?

これは16世紀の大航海時代のコロンブスが発端でした。コロンブスは、当時ヨーロッパで注目されていたインドの香辛料や日本の金に興味がありました

香辛料は肉などの生ものを保存するのに必要でした。当時は冷蔵庫なんかありませんから。(笑)

日本の金もマルコポーロの『世界の記述』で「黄金の国ジパング」と紹介され注目をあびました。当時の日本は室町時代でした。京都に金閣寺が建てられた時代ですね。

でも当時はまだ太平洋の存在が確認されておらず東に進む航路しかなかったのです。そこでコロンブスが、

コロンブス
コロンブス

西に回ったほうが早くアジアに着けるはずだ!

という経緯から発見されたのがアメリカ大陸だったんです。コロンブスは死ぬまでそこを「アジア」だと思っていたので、そこの先住民を「インディアス(アジア全体を指す総称)の人たち」という意味で「インディアン」と呼ぶようになったんです。

勘違いからできたんですね。(笑)

なので香辛料は何回探してもみつかりませんでした。まあ金はたくさん見つかるんですけど。

SQ:なぜ先住民は「インディオ」や「インディアン」と呼ばれたのか?

アジアを求めてやってきたヨーロッパの航海者がアジア人だと勘違いして付けた呼び方だから。

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先住民の風土と大陸原産物

では南北アメリカ大陸各地では、いったいどのような文化ができたのか?

●北米

北アメリカ大陸である北米の温暖な地域では狩猟・採集を中心とした文化ができます。ですが、人口が少なかったので大きな文明もできずその後も特に大きく発展はしませんでした。

●中南米

ここは赤道付近の熱帯雨林気候を挟むように、南北に乾燥地帯が広がっています。赤道付近は熱帯雨林であるアマゾンです。

主に小さい川や湖・沼や湧水を利用する小規模な灌漑がおこなわれ、焼き畑農業と組み合わせた非大河灌漑の農耕文化でした。

南北アメリカ大陸 気候

しかし、あなどってはいけません。なんと現在世界で栽培されている作物の約6割がアメリカ大陸原産なんです!

えーっ!て感じですよね。(笑)みなさんになじみがある野菜や穀物の多くはアメリカ大陸原産なんです。

農作物

トウモロコシ ●ジャガイモ ●サツマイモ ●トマト ●カボチャ ●トウガラシ ●落花生 etc.

薬草、嗜好品の原料

タバコ ●ゴム ●コカ etc.

ざっとあげてもこれだけあります。「めっちゃ食べてる!使ってる!」というものばかりですね。(笑)

アメリカ大陸原産

ちなみに現在ではコーヒー豆やサトウキビも中南米で多く生産されておりイメージする方も多いと思いますが、それはヨーロッパ人が商品作物(商売のために育てる作物)として持ち込んだものなので原産ではありません。

コーヒー豆・・・アフリカ大陸(エチオピア)原産

サトウキビ・・・東南アジア原産

ではここで、これらの作物がヨーロッパを経由して世界に普及したことで、どんな影響がおきたのでしょうか?

トウモロコシ、ジャガイモなどの農作物

これらは知ってのとおり、世界でも主食として扱われる食糧です。トウモロコシジャガイモは短期間で栄養が少なくても育つので、世界に普及したことで世界の食糧生産が大幅に増えて、多くの飢餓に苦しむ人々のお腹を満たすことができました。

要は世界の食糧危機解決や人口増加に貢献したんです。

アメリカ大陸原産穀物の影響

ゴム

ゴムの木からとれる天然ゴムは、19世紀末に発明された自動車の空気入りタイヤに利用されたことで需要が急激に伸びました。現在では多くが原油由来のゴムを使用していますが、天然ゴムの発見によって産業にも欠かせない存在として影響を与えたんです。

ゴムの影響

ヨーロッパ人が中南米を探検していたところ、先住民がゴムボールで遊んでいたのをみて発見されたんですよ。

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タバコ

タバコの葉はもともと先住民の儀式で使われていたもので、スペイン人がヨーロッパに持ち込んだのが始まりです。

はじめは薬品として使用されていましたhが、ニコチンの中毒性からそのうち嗜好品(しこうひん)として普及するようになりました。

そして商品作物としての栽培で大企業が現れるなど一大産業に成長します。日本にも伝わったのは江戸時代初期だといわれています。発見されてから割と時代は経ってないです。

左:江戸時代(日本)の喫煙  右:18世紀(イギリス)のコーヒーハウスでの喫煙

近現代までタバコは世界中の人々に愛煙されましたが、現在では健康への有害性が明らかとなっているため、タバコは世界の健康被害に影響を与えたともいっていいでしょう。現在では公共の場では吸えなくなってきていますよね。

喫煙者の推移

コカ

これは麻薬性のある植物で先住民(インカ帝国)は儀式や、飛脚(ひきゃく)の活性剤として使っていました。疲れている時にハイにしてたんですね。

飛脚・・・モノなどを輸送する職業。

ヨーロッパでは、はじめ麻酔として使用されましたが、中毒性があることから麻薬であるコカインの原料として取引されるようになってしまいます。これも現在世界中で起きている危険薬物問題に影響を与えたといっていいでしょう。

これらアメリカ大陸原産のものは、世界の食糧危機解決への貢献もありましたが、健康被害等の問題は今なお続いているのが現状です。メリットだけではなくデメリット等もしっかりと押さえて、問題について一緒に考えていきましょう。

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まとめ

MQ:中南米の先住民文化は現在の生活にどのような影響をあたえているか?

A:ジャガイモなどの農作物は、食糧生産を増加させるなど世界の食糧危機解決に大きく貢献した。しかし、その一方でタバコたコカなどの嗜好品や麻薬は甚大な健康被害を与えるなど、現在の世界でも今後の課題となっている。

今回はこのような内容でした。

これら先住民は独自の文明を築きましたが、16世紀にはヨーロッパ人によって征服、滅亡することになります。

ではそれらの先住民の文明はどのようなものだったのかを次回はみていきます!

みなさんが思っているより古代アメリカ文明ってすごいんですよ。(笑)

では次回もお楽しみに!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

「愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶ。」by ビスマルク

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